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2024/05/21(火)

【Co-Incubation vol.1】有機野菜と地域をつなぐシェアキッチン
ー株式会社omochiとSoWeluが描く食の新しいカタチ

”好きが見つかる、好きがカタチになる”

Incubation Studio SoWelu(ソエル)は、神戸・王子公園にある24時間利用可能なコワーキングスペース、シェアキッチン、ギャラリー、イベントスペースを併設する複合施設。

SoWeluはncubation StudioとしてメンバーとのCo-Incubationプロジェクトや起業家のチャレンジのサポートをしています。そんなSoWeluから生まれたコラボレーションについてご紹介します。

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Co-Incubation vol.1】株式会社omochi x SoWelu
神戸西区の有機農家グループBio Creatorsの有機野菜を活用したお惣菜メニューの開発やシェアキッチンで毎月「おかんの晩ごはん」を開催。
有機野菜から学ぶ自然のリズムを楽しめるように農と消費者の間のデザインをすることをコンセプトにイベントの企画や教育コンテンツの企画を準備中。

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インタビュー:SoWeluコミュニティマネージャー岩田かなみ(かなみん)

食の豊かさをひろげるomochiとSoWeluの取組み

ー神戸市の若手起業家として色んな企業や学校でユニークな取組みをしている株式会社omochi。まずはomochiの活動について教えてください。

仁吾:食の豊かさにふれられる機会をひろげることを目指して「まなび」と「出会い」の2つの事業に取り組んでいます。教育機関での授業や教材の作成、学外での学びのイベントやワークショップの企画をしています。

美桜:SoWeluでは、シェアキッチンで「おかんの晩ごはん」の夜定食を提供しながら、有機野菜から学ぶ自然のリズムを楽しめるように農と消費者の間をデザインしていくことコンセプトに活動をしています。

ー「おかんの晩ごはん」は毎回少しずつ色んなチャレンジをされていますね。

実桜:「おかんの晩ごはん」はかなみんさんが作るかす汁と地元野菜で作った副菜3品の一汁三菜の夜定食です。健康的な夜ごはんを提供し、身体に良い食生活のきっかけ作りを目指しています。また、揚げ物やアルコールの持ち込みもOKとしており、水道筋商店街で唐揚げやドリンクを購入して晩酌を楽しむ方もいます。

おかんの晩ごはんの様子。

ー「持ち込みOK」や「テイクアウト」のメニューに惹かれて立ち寄ってくださる人がいて、王子公園になかった夜の新しい過ごし方や有機野菜への関心を感じています。

SoWeluとのコラボレーションのきっかけは?

仁吾:もともと「副菜ぷらす」という有機野菜や身体に良い調味料を使った宅食サービスを考えていたのですが、野菜の仕入れやデリバリーについての課題がありました。その時に、かなみんさんから「SoWeluでBio Creatorsさん*とのコラボが始まるからSoWeluのシェアキッチンを活用して一緒にやろう」とお声かけいただき、プロジェクトが始まりました。

*Bio Creators
神戸西区の有機農家グループ。”ともだち”のように消費者と農家が繋がり、畑と有機野菜が日々の暮らしに馴染んでいく。CSAや有機農業スクールなどを通じて『有機野菜が当たり前に食卓に並ぶ社会』を目指。
https://biocreators.org/

私たちがやりたかったことができている!”農と消費者をつなぐシェアキッチン

ーSoWeluがBio CreatorsさんのCSAのステーション*をすることになり、有機野菜の魅力を発信するプロジェクトやコミュニティ作りをしていきたいと思っていたので、そのパートナーとしてomochiの2人はピッタリだと思って!

実際にSoWeluのシェアキッチンで事業を始めてみて気付いたことは?

実桜:SoWeluは駅近で集客がしやすく、シェアキッチンで作ったものをすぐ提供できるので、お客さんの反応を見てブラッシュアップができます。ECや宅食では感じられないリアルなフィードバックが得られるのが大きなメリットです。

仁吾:起業家としては小さく試して、素早く試行錯誤をしながら、事業作りができる環境が有難いです。

実桜:また、毎週木曜日に農家さんが直接野菜を届けてくれるので、これから調理する野菜について聞けたり、感想を直接伝えられるのもうれしいです。まさに農と消費者をつなぐという私たちがやりたかったことができている!という感覚があります。

*CSA
Community Supported Agriculture(地域支援型農業)のことでみんなで農業を支える仕組み。SoWeluはピックアップステーションには『その時期で一番美味しい有機野菜』の定期便が届きます。

農家さんとのイベントの様子。農の作り手と料理の作り手と消費者がつながる場

コラボレーションが生まれやすい環境/SoWeluの起業支援のあり方

ー農家さんとの交流イベントでは実際に農家さんが野菜を料理されているのを見て、食べてもらっていることに感動されているのが印象的でした。お2人にとって、SoWeluはどんな存在ですか?

仁吾:いい意味でのアクシデントがあるというか、コラボレーションが生まれやすい環境です。
Bio Creatorsさんとの交流会についても一緒に企画をしたり、地元野菜で作る自炊の時間*のごはんタイムから場づくりのヒントが得られたり色んな広がりがあります。

実桜:Incubation Managerの廣岡さんとのミーティングもすごく面白くって!”こんなんやったら面白いやん”っ色々提案してくれます。普通の起業相談だとすぐに「こんなんじゃ…」と言われることもありますが、Wのみなさんは日常の会話から楽しそうにアイデアを話してくれるので、ワクワクして新しいことに取り組めます。通常の場所貸しのシェアキッチンではなく、みなさんお節介な人が多いですね(笑)

ーWは 「未来をつくりたい人に寄り添い、日常のなかに「Well-being」を実装する事業や製品/サービス開発を支援する、 プロジェクトインキュベーター」をコンセプトに活動しているので、私たちがワクワクしながら起業家のみなさんと伴走できているのが嬉しいです。

最後に、そんなomochiのこれからの未来について教えてください。

仁吾:SoWeluのような地域に根差して活動している拠点で、地元野菜と地域の人が関わるような関係や取組みを他の地域でも広げていくことができればと思っています。

実桜:短期的な目標としてはおかんの晩ごはんを継続して、できれば週1回開催できるようになりたいです。この活動を続けながら、食で地域の人が集まって、地元のものを消費するという基盤を整えて、教育機関や地域など色んなことやモノとと掛け算をしていきたいです。

ーありがとうございます。これからも一緒にBio Creatorsさんや地元のみなさんと共に食でつながる豊かなコミュニティを作っていきましょう。

《今後のおかんの晩ごはんの予定》

●5/23(木)18:00-19:30※無くなり次第終了

駅前エリアにて、副菜プラスのPOPUPを開催
選べるお惣菜のセットや有機野菜の販売ブースもあり。

場所:王子公園ハイム1F
〒657-0831
神戸市灘区水道筋6-7-3 MAP
※SoWeluでの夜定食はないのでご注意ください。

●5/30(木)18:00-19:30※無くなり次第終了

かす汁と副菜3品の一汁三菜のセット。玉子かけごはんのセットにもできます。揚げ物やアルコールの持ち込みや副菜のみのテイクアウトも可能。

場所:Incubation Studio SoWeluのシェアキッチン
〒657-0831
神戸市灘区水道筋6-1-3 MAP

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